「お知らせ」というのにはちょっと違うのですが、あるMLやネット上でこんな文章があったので紹介します。

その1,もしマイクロソフトが自動車を作ったら

その2,アップグレードでの問い合わせ

その3,ドラえもんの最終回

  この内容は「週刊女性」(主婦と生活社発行)の98年8月4日号で「大人気マンガ『ドラえもん』の衝撃最終回をスッパ抜く」という題で発表されたものです。その一週間後に週刊ポストとフォーカスにも発表されました。愛知県の学生が作った物らしいのですがネットでチェーンメール化して、藤子・F・不二雄先生が生前考えていたものとして出回ったものです。
実際のところどなたが作ったかはわからないのですが、内容が良かったのでここで紹介します。

その4. ある旅客機での話

  この話は、実話だと言われていますが、その真偽は不明です。


-- その1 --------------------------------------------------------------------
もしマイクロソフトが自動車を作ったら

 かつてビル・ゲイツはこんなことを言ったそうです。「もしGMがコンピューター業界のような絶え間ない技術開発競争にさらされていたら、私たちの車は1台25ドルになっていて、燃費は1ガロン1000マイルになっていたでしょう。」

 これに対し、GMは次のようなコメントを出したと言われています。「もし、GMにマイクロソフトのような技術があれば、我が社の自動車の性能は次のようになるだろう。」

1.特に理由がなくても、2日に1回はクラッシュする。

2.ユーザーは、道路のラインが新しく引き直されるたびに、新しい車を買わなければならない。

3.高速道路を走行中、ときどき動かなくなることもあるが、これは当然のことであり、淡々とこれをリスタート(再起動)し、運転を続けることになる。

4.何か運転操作(例えば左折)を行うと、これが原因でエンストし、再スタートすらできなくなり、結果としてエンジンを再インストールしなければならなくなることもある。

5.車に乗ることができるのは、Car95とかCarNTを買わない限り、1台に1人だけである。ただその場合でも、座席は人数分だけ新たに買う必要がある。

6.マッキントッシュがサンマイクロシステムズと提携すれば、もっと信頼性があって、5倍速くて、2倍運転しやすい自動車になるのだろうが、全道路のたった5%しか走れないのが問題である。

7.オイル、水温、発電機などの警告灯は「general car fault」という警告灯一つだけになる。

8.座席は、体の大小、足の長短等によって調整できない。

9.エアバッグが動作するときは「本当に動作して良いですか?」という確認がある。

10.車から離れると、理由もなくキーロックされてしまい、車の外に閉め出されることがある。ドアを開けるには、(1)ドアの取ってを上にあげる、(2)キーをひねる、(3)ラジオアンテナをつかむ、という操作を同時に行う。

11.GMは、ユーザーのニーズに関わらず、オプションとしてRand NcNaly(GMの子会社)社製の豪華な道路地図の購入を強制する。もしこのオプションを拒否すると、車の性能は50%以上も悪化する。そして司法省に提訴される。

12.運転操作は、ニューモデルが出る毎に、はじめから覚え直す必要がある。なぜなら、それ以前の車とは運転操作の共通性がないからである。

13.エンジンを止めるときは「スタート」ボタンを押すことになる。

14.ドライバーは運転席に座るのではなく、装着(インストール)させられる。

15.「この車を利用しておきたいかなる場合の障害、損害に対してもGMは責をおわない。」という契約に同意した場合のみ、このドアの封印をやぶってください、となる。

16.車がいつどこで突然とまろうが、暴走しようが、はたまた雨漏りしようがそれらは「仕様」である。

-- その2 --------------------------------------------------------------------
アップグレードでの問い合わせ

-----Original Message-----
> ソフトのことでちょっとおたずねします。
> 昨年、ガールフレンド7.0からワイフ1.0にアップグレードしたところ、思いがけ
> ないことが次々と起こり、困っています。
> アップグレードして間もなく、チャイルドという名前のプログラムがいくつもで
> き、容量をすごくとるので、お金をつぎこんで環境を変えざるを得なくなりました。
> さらにワイフ1.0は、他のプログラムに勝手に自分をインストールし、
> 全プログラムの監視をしています。
> たとえばゴルフ3.1や飲み会5.0といったアプリケーションは、動きが悪く
> なっています。キャバクラ6.2に至っては、まったく動きません。選択するだけで
> クラッシュしてしまいます。
> そこで、ワイフ1.0をガールフレンド7.0に戻したいんですが、このワイフ1.0のアン
> インストールがうまくできません。強引にアンインストールしようとすると、システム
> 全体を巻き込んでしまいそうです。
> いい方法を教えてください。
>
> [ こちらサポートセンター --- 返信メール ]
> 件名 : Re: ソフトの不具合について
> 送信者 : サポートセンター
>
> お世話になります。
>
> ワイフ1.0の件ですが、同様のご質問をよくいただきます。たいていの場合、
> 原因は大きな誤解にあります。
> ガールフレンド7.0からワイフ1.0にアップグレードするとき、単なるユー
> ティリティソフトと考えて何となくアップグレードする方が多くいらっしゃいま
> す。
> しかし、ワイフ1.0はユーティリティソフトではなく、OSです。ガールフレンド7.0
> とは根本的に異なると考えてよいでしょう。
> ですから、いったんワイフ1.0をインストールしてしまうと、アンインストール
> したりガールフレンド7.0に戻すというようなことは、ほとんど不可能です。
> ここで無理に、ワイフ2.0やガールフレンド8.0をインストールするようなこ
> とがあれば、問題がいっそう大きくなり、回復不可能になります。
> このあたりのことは、ヘルプファイルの「養育費」「財産分与」に詳しく書
> かれていますのでご一読ください。
> ですから、ワイフ1.0はそのままさわらずに、周りの環境をワイフ1.0に合わ
> せていくべきです。
> 何度もクラッシュしたり、他のプログラムへの影響が大きいときは、
>
> C:\gomen_ne
>
> と打ち込んでみてください。これでたいていの場合、回復するはずです。
>
> 新しいソフトを買うときは、ワイフ1.0との相性を考える必要があります。
> 現在わかっている中では、ケーキ4.0や花束5.2などは、非常に相性がいいよ
> うです。
> ご健闘をお祈りします。またなにかありましたら、お知らせください。

> 注: アイジンはまだバグが多いのでバージョンアルファ8.02です。

ドラえもんの最終回

のび太とドラえもんに別れの時が訪れます。

それは、なんともあっさりと・・・・。 のび太はいつものように、宿題をせずに学校で叱られたり、はたまたジャイアンにいじめられたり、時にはスネ夫の自慢話を聞かされたり、未来のお嫁さんであるはずのしずかちゃんが出来杉との約束を優先してまうなどとまぁ, 小学生にとってはそれがすべての世界であり、一番パターン化されてますが、ママに叱られたのかもしれません。

とにかく、いつものようにあの雲が青い空に浮かんでいた、天気のいい日であることは間違いないことでしょう。そんないつもの風景で・・・・

 

ドラえもんが動かなくなっていた・・・・。

 

当然、のび太にはその理由は解りません。喋りかけたり、叩いたり、蹴ったり、しっぽを引っ張ってみたりしたでしょう。

なんの反応も示さないドラえもんを見てのび太はだんだん不安なってしまいます。

付き合いも長く、そして固い友情で結ばれている彼ら、そしてのび太には動かなくなったドラえもんがどういう状態にあるか、小学生ながらに理解するのです。

その晩、のび太は枕を濡らします。

 

ちょこんと柱を背にして座っているドラえもん

 

のび太は眠りにつくことができません。泣き疲れて、ただぼんやりしています。

無駄と分かりつつ、いろいろことをしました。

できうることのすべてをやったのでしょう. それでも何の反応を示さないドラえもん。泣くことをやめ、何かしらの反応をただただ、黙って見つめ続ける少年のび太。当然ですがポケットに手を入れてみたり、スペアポケットなんてのもやりましたが動作しないのです。

そして、なんで今まで気付かなかったのか、のび太の引き出し、そう、タイムマシンの存在に気がつくのです。ろくすっぽ着替えず、のび太はパジャマのまま22世紀へとタイムマシンに乗り込みます。

 

これですべてが解決するはずが・・・・。

 

のび太は、なんとかドラミちゃんに連絡を取り付けました。しかし、のび太はドラミちゃんでもどうにもならない問題が発生していることに、この時点では気が付いていませんでした。

いえ、ドラミちゃんでさえも思いもしなかったことでしょう。

「ドラえもんが治る!」のび太はうれしかったでしょう。

せかすのび太と状況を完全に把握できないドラミちゃんはともにかくにも20世紀へ。

お兄ちゃんを見て、ドラミちゃんはすぐにお兄ちゃんの故障の原因が解りました。

正確には、故障ではなく電池切れでした。

そして電池を交換する、その時、ドラミちゃんはその問題に気が付きました。

 

予備電池がない・・・。

 

のび太には、なんのことか解りません。早く早くとせがむのび太にドラミちゃんは静かにのび太に伝えます。

 

「のび太さん、お兄ちゃんとの思い出がが消えちゃってもいい?」

 

当然、のび太は理解できません。なんと、旧式ネコ型ロボットの耳には電池交換時の予備電源が内蔵されており、電池交換時にデータを保持いておく役割があったのです。

そして、そうです、 ドラえもんには耳がない・・・。

 

のび太もやっと理解しました。そして、ドラえもんとの思い出が甦ってきました。

初めてドラえもんに会った日、数々の未来道具、過去へ行ったり、未来に行ったり、恐竜を育てたり、海底で遊んだり、宇宙で戦争もしました。鏡の世界にも行きました。

どれも映画になりそうなくらいの思い出です。

 

ある決断を迫られます。

 

ドラミちゃんは、いろいろ説明しました。

ややこしい規約でのび太は理解に苦しみましたが、電池を交換することでドラえもん自身はのび太との思い出が消えてしまうこと、今のままの状態ではデータは消えないこと、ドラえもんの設計者は設計者の意向で明かされていない(超重要秘密事項)ので連絡して助けてもらうことは不可能であるという、これはとっても不思議で特異な規約でありました。

ただ修理及び改造は自由であることもこの規約に記されていました。

 

のび太、人生最大の決断をします。

 

のび太はドラミちゃんにお礼を言います。そしてのびたは

「ドラえもんはこのままでよい」

と一言告げただけです。ドラミちゃんは後ろ髪引かれる想いですが、何も言わずにタイムマシンに乗り、去っていきました。

 

あれから、数年後・・・。

 

のび太の何か大きく謎めいた魅力、そして力強い意志、どこか淋しげな目、眼鏡を触る仕草、黄色のシャツと紺色の短パン、しずかちゃんが惚れるのに時間は要りませんでした。

外国留学から帰国した青年のび太は、最先端の技術をもつ企業に就職し、そしてまた、しずかちゃんとめでたく結婚した。

そして、それはそれは暖かな家庭を築いていきました。

ドラミちゃんが去ってからのび太はドラえもんは未来に帰ったとみんなに告げていました。 そしていつしか誰も「ドラえもん」のことは口にしなくなっていました。

しかし、のび太の家の押入には「ドラえもん」が眠っています。あの時のまま・・・。

 

のび太は技術者として、今、「ドラえもん」の前にいるのです。

 

小学生の頃、成績が悪かったのび太ですが彼なりに必死に勉強しました。

そして中学、高校、大学と進学しかつ確実に力をつけていきました。

企業でも順調に、ある程度の成功もしました。

そしてもっとも権威のある大学に招かれるチャンスがあり、のび太はそれを見事にパスしていきます。そうです、「ドラえもん」を治したい、その一心でした。

人間とはある時、突然変わるものなのです。それがのび太にとっては「ドラえもんの電池切れ」だったのです。修理が可能であるならば、それが小学6年生ののび太の原動力となったようでした。

 

自宅の研究室にて・・・。

 

あれからどれくらいの時間が経ったのでしょう。しずかちゃんが研究室に呼ばれました。絶対に入ることを禁じていた研究室でした。中に入ると夫であるのび太は微笑んでいました。そして机の上にあるそれをみて、しずかちゃんは言いました。

「ドラちゃん・・・?」

のび太は言いました。「しずか、こっちに来てご覧、今、ドラえもんのスイッチを入れるから」

 

頬をつたう一筋の涙・・・。

 

しずかちゃんは黙って、のび太の顔を見ています。この瞬間のため、まさにこのためにのび太は技術者になったのでした。

なぜだか失敗の不安はありませんでした。こんなに落ち着いているのが変だと思うくらいのび太は、静かに、静かに、そして丁重に、何かを確認するようにスイッチを入れました。 ほんの少しの静寂の後、長い長い時が繁がりました。

 

「のび太くん、宿題は済んだのかい?」

 

ドラえもんの設計者が謎であった理由が明らかになった瞬間でもありました。

まさか、のび太自身が「ドラえもん」の設計者だとは知らず、ただひたすら「ドラえもん」を治すことだけを垣間見た人生。 あの時と同じように、空には白い雲が浮かんでいました。

 

Fin

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旅客機で

 南アフリカのヨハネスブルグからイギリスのロンドンに向かう旅客機であった実話の出来事。

 50歳ほどの白人女性が黒人男性の隣に座ることになった。彼女は激昂してCAを呼び出した。「どうなさいました?」との問いに、「見てわからないの? 黒人の隣に座らせるなんて。こんな忌まわしい人間の隣に座るのは承知できないわ。他の席に替えてちょうだい」

 CAは「お静かにお願いします。ただいま席があるかどうか確かめてまいります」と応えた。

 しばらくして房ってきてから、スチュワーデスは白人女性に返事した。

「お客様、あいにくエコノミー席に空席がございません。キャプテンにも相談しましたが、ビジネスクラスにも空きは無いとのことでした。しかし、ファーストクラスには空きがございます」

 女性客が返事する一瞬の間も与えずCAは言葉を続ける。

「私どもの会社は、このような理由でエコノミーのお客様にファーストクラスへお移り願うことは滅多にいたしません。けれども、状況を考えますと、こんなひどい方の隣にお客様にお座りいただくのは言語道断であるとキャプテンが申しております」

 そこまで言ったあとCAは黒人の紳士に視線を移し、
「お客さま。そんなわけですので、どうかお手荷物をおまとめください。ファーストクラスにお席をご用意してお待ちしております」
 と黒人男性に席の移動を求めた。

 その瞬間周りの乗客は立ち上がり、拍手喝采で黒人を見送った。